古畑任三郎ファイナル

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 「和製コロンボの決定版」としてスタートした三谷幸喜脚本の人気ドラマシリーズがついに完結!
 今回は3夜構成で、第一夜(藤原竜也&石坂浩二)、第二夜(イチロー)、第三夜(松嶋菜々子)を犯人役に迎え、古畑(田村正和)との対決が描かれた。
 さて、その出来栄えはいかに……!



e0076213_22364672.gif もう、あの古畑さんに会えなくなるなんて悲しすぎます! 古畑さんって、本当にいたら絶対に友達にはなりたくない感じの人ですけど、こうしてお話の中に出てくる分には大好きでした。特に今泉君とのやりとりは毎回いちばん楽しみにしていました。この『ファイナル』は大ファンの藤原竜也クンが出ている最初のお話を楽しみにしていたんですけど、一番感動したのは最後の松嶋菜々子さんのお話のラストシーンでした。古畑さんって、本当は人の痛みがわかる優しい人だったんですね。最後の静かなダンスは、一生忘れられない美しいシーンだったと思います。でもやっぱり終わっちゃうのが寂しいです~。
★★★★★ ★★★★ (10点) 


e0076213_2237735.gif 気負った感じもなくまったりと迎えたファイナル。シリーズ第一作目にリンクするラストはなんか無理矢理だったけど、妙にしみじみしてしまった。やたらと「ドラマやマンガじゃあるまいし…」とか「みんな視聴率に左右されすぎ」といったメタなセリフが耳に残ったが、そういった視聴者のメタな視点はすべて、ベタなストーリーで斬り返される。相変わらず推理は乱暴だけど、そこは古畑の論点でないから突っ込むだけ野暮というものですね。ちなみに第一夜「今、蘇る死」は古畑が出てこなくても充分単発でイケたんじゃないかと思うくらいにお気に入り。特に藤原竜也の声優ボイスとヤオイ演技が、我が家の腐女子に大絶賛でした。
★★★★★ ★★★★ (9点)


e0076213_22373885.jpg 第1夜がトリック・エピソード構成上の「最も手強い計画殺人」、第2夜が99年スペシャルのSMAPにつづく「本人役有名スターもの」、第3夜が「女性犯人役との淡いロマンス」と、それぞれ異なる目玉をばらけさせて人気シリーズの集大成をやろうとする企画性は秀逸で、3夜の流れは総じて楽しめました。が、第3夜の双子入れ替わり話は、シリーズの1エピソードとしては充分面白かったけど、ファイナルに持ってくる大トリとしては役者のスペシャル感や趣向性がいまいち。「ドラマ脚本家」や「ブルガリ三四郎」といった道具立てからは、ある程度シリーズ終幕に相応しい自己言及性を狙っていた形跡も見受けられるんですが、それと第1シリーズ第1話の女性漫画家話を重ね合わせる意図とがバッティングして中途半端になってしまったのが残念。
★★★★★ ★ (6点)


e0076213_22375747.gif 第3シリーズがかなり酷かったのでどうなることかと思いきや、まずまずの出来で安心。第1夜の2段オチ、第3夜のラストシーンの余韻に比して、第2夜がただイチローが出ているだけで物足りなかったけど、まあこんなもんでしょう。ただ、第3シリーズから顕著になった自己言及ネタは大した批評意識があるわけでもなく、単に興ざめ。3夜の中森明菜のことに触れるシーンはファンサービスだったのだろうけど、個人的には古畑は腹の底では何を考えているのかわからない怪人物でいて欲しかった気もする。シリーズ全体を総括するならやはり、脂がのっていたのは第2シリーズからSMAP編にかけてでしょう。とりあえず和製コロンボの決定版として恥ずかしくないシリーズでした。お疲れ様。
★★★★★ ★ (6点)
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by wakusei2ndnews | 2006-01-19 22:39 | drama
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