2006年 01月 13日 ( 1 )

男たちの大和 YAMATO


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「あの男」が日本映画界に帰ってきた……!
鬼才・角川春樹プロデュース、辺見じゅん原作、巨額予算を投じた戦艦大和のセットと豪華キャストで送る大作お正月映画『男たちの大和 YAMATO』……予想外のヒットを見せるこの映画を、新旧レビュアーが切ります!


e0076213_23233572.gif もう途中から大泣きです。最初は「なんか汗臭そうな映画だなあ」と思っていたんですけど、年の最後に「戦後60年」を私なりに真剣に考えてみようと思って劇場に足を運びました。反町君も出ているし……。最初は、軍隊っていやなところだなあって思って見ていたんですけど、戦争という過酷な状況の中で、一生懸命愛する人を守るために戦って、そして死んでいく人たちの姿を見ていると、涙が止まらなくなりました。特に蒼井優ちゃんが原爆で死んじゃうのはショックでした。こんな尊い犠牲の上に、今の私たちの平和ってあるんですね。映画館を出るとき、思わずスクリーンに向かって敬礼してしまいました。
★★★★★ ★★★★★ (10点)


e0076213_23223138.gif 角川春樹プラス佐藤“北京原人”純彌というので期待していたが、それを裏切りそこそこ出来た佳作。戦闘シーンは全体的に短いし、CGは使い回しもあり安っぽいが、プライベートライアンみたいな迫力は出ていた。蒼井優は可愛かった。他の女優陣が必要以上にアクが強いので尚更清涼剤になった。寺島しのぶの芸者は勘弁してほしい。「男」連中はそれなりに熱演しているが、それぞれがバラバラでまとまりなく感じた。この映画全体の感想もそうだ。愛するもののために戦うのはいいが、「国」と「国」の戦争という大きなスケールに欠けていたのは残念。それに精神的支柱の大和がただの時代遅れの張子の虎という面も深く描けなかっただろうか。最後の作戦に敢然と異議申し立てをする本田博太郎はカッコイイ。
★★★★★ ★ (6点)


e0076213_23224362.jpg 戦後60周年のトリを飾るに相応しい大作感と気迫の伝わってくる良作。「作品」としては、いろいろな綱引きの結果、ゼロ年代らしい標準的なバランス感覚の当たり障りないものに落ち着いていたが、そんな客席での鑑賞なんぞは、あくまでこのプロジェクト全体の上澄みに過ぎなかろう。この映画の真価はむしろ、角川姉弟が私財を投げ打って実際に沈んだ大和を見つけ、コスト度外視の実物大セットをこさえ、役者たちやスタッフの身体を通じて軍隊生活を再現したりした、関係者や作り手側の営為にある。観客は彼らの体験継承や鎮魂の「儀式」ないし「祝祭」のパトロンとして金を払い、作品自体はその活動報告くらいに思った方が、自らの関わりうる文化というもののイメージを有意義にできると思う。
★★★★★ ★★★ (8点)


e0076213_2323199.gif 史実通り誰もが撃沈すると思っていたYAMATOが、何かの間違いで沖縄に到着してしまいました(笑)。ストーリーはベタベタな泣かせ映画。しかし、つくりはしっかりしていて、たっぷりお金をかけた分、見ごたえのある大作に仕上がっている。イデオロギー的なところは無難にかわしているところもクレバー。下士官と新兵に焦点を絞ったのも◎。でも現代パートは教科書的に真面目すぎて白けるなあ。まあ、この映画は何より「●●●●が真剣に電波を放つとたまに奇跡が起こること」を証明した意義が大きいのでしょう(笑)。次はぜひ『REX2』を撮ってください。100億かけて恐竜ロボをつくって、もちろん主演は安達祐実。今度のオチはマリファナで。
★★★★★ (5点)
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by wakusei2ndnews | 2006-01-13 23:23 | movie