2006年 03月 09日 ( 1 )

THE 有頂天ホテル

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 大晦日のホテル。年越しパーティーまであと数時間。元妻と再会して動揺する副支配人、汚職が発覚した国会議員、その元愛人の客室係など、さまざまな事情を抱える23人の男女が悲喜こもごものトラブルに直面する群像コメディ。『ラヂヲの時間』『みんなのいえ』に続く本家・三谷幸喜の監督第3作。その出来はいかに!?
 


e0076213_23131955.gif 役所広司さん! 佐藤浩市さん! 香取真吾くん! 松たか子さん! 西田敏行さん……。まだまだいます。こんなに豪華なメンバーの映画が観られるなんて、私はもうそれだけで幸せです! たっぷり笑えてちょっぴりジーンと来て、そして最後はYOUさんの歌声で幸せな気分になれます。香取クンが一度手放した幸運のお人形が戻ってくるところとか、松たか子さんが前向きに生きようって決意するところとか、とっても胸の中が熱くなりました。でも、これって実際のホテルであった色んな出来事が元になっているんですよね? ホテルで働くのって、大変なことなんですね。この後の役所さんと戸田恵子さんの関係が気になります♪
★★★★★ ★★★★★ (10点)


e0076213_2313447.gif 三谷幸喜の映画を見るのはこれがはじめてだったんだけど、伊丹十三が果たしていた役割を三谷は担いはじめてるのかなと思う。明朗快活公明正大、善男善女のためのストロングスタイルエンタテイメント。こーいうのもやっぱ年に一本くらいは必要で、それを宮崎駿にばっか押しつけといちゃいけない。
 次から次へとキテレツなキャラが登場する序盤からプロットが複雑に絡み合う中盤まではまったく見事なもので、これぞまさに映画の醍醐味って感じ。それだけに、終盤の収束がちょっともたついて奇跡感を生み出すに至らなかったのは惜しい。なんとかYOUの歌一発で落としてるのだけど、あれはちょっとズルいよな。
★★★★★ ★(6点)


e0076213_23141236.gif 三谷幸喜の映画進出3作目。TV局のテコ入れもあって大ヒット。まあ何も考えずに笑って楽しんで下さいよ、という典型的な映画である。ただ三谷の往年の名画を意識した作りがイヤミといえばイヤミで、今更『グランド・ホテル』だなんて思うのが正直なところ。携帯電話が出てくるから現代だろうが、それにしては高級ホテルに娼婦が入り込むなんて、大昔の映画みたいな設定である。ラストは生瀬を転ばせて「してやったり」のつもりなんだろうが、生瀬が悪役に描けていないので、スカッとしない。カウントダウンできない伊東四朗の支配人も同様。どうしてこうツメが甘いのだろうか。見ている間は楽しいけど、もの足りなさは残る。
★★★★★ (5点)


e0076213_23144536.gif 三谷演出は相変らずクドい。でも映画版『笑の大学』辺りと比べれば一目瞭然だが、単調なドラマ演出が抜けきれていないテレビ局の社員演出家よりはよっぽど観れるんだからビミョーな気分になる。長さを感じさせない詰め込み方、テンポのよさはさすがといったところでしょう。惜しいのは一番受けるはずの「鹿」のギャグが外し気味なのと、クライマックスの松たか子の説教が相変らずの学級会センスでちょっと興ざめな点。でもまあ、とりあえず観に行って損はない佳作ではあるでしょう。アリキリ石井のホテル探偵、YOUの歌うエンディングテーマ、篠原涼子のコールガールなど、絵的に決まったシーンがある辺り監督・三谷も成長したのかも。
★★★★★ ★★(7点)
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by wakusei2ndnews | 2006-03-09 23:14 | movie