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機動戦士ΖガンダムIII 星の鼓動は愛

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 お待たせしました。
 20年の時を経てテレビ版とは違った解釈で進行し、カミーユが発狂するというTV版の結末すらも覆した「新約」Ζ完結編を徹底レビューです!



e0076213_18355749.gif カミーユ大好きの私としては、このラストは一生の宝物です。あれから20年立って、やっと『Ζガンダム』の宇宙で人間が生きていくことが祝福されたんだなあ、としみじみ考えちゃいました。もちろん大泣きです! Gacktさんのテーマ曲もすっごく良くて、DVDの発売が今から楽しみです! しかもしかも、『ΖΖ』がなかったことになるってことは違うもうひとつの宇宙世紀がこれから描かれるんですよね! もうそれが今から楽しみで仕方ありません。こうやって一生、宇宙世紀の物語を楽しめるといいなあ。そして今度も、そんな宇宙に愛が溢れた、幸せな物語になってもらえればいいなって思います♪
★★★★★ ★★★★★ (10点)


e0076213_18374628.gif 完結編と謳われているが、まあぶっちゃけなにも完結などはしていないのであって、では我々はなにをしに劇場まで足を運んだかというと、恐らく、自分自身への決着のためであろうと。まあ予想通り旧作画と新作画はかみ合っておらず、ストーリーもちょっと笑うほどに破綻しまくり。だがそこに、決着を求めて我々は集う。私にとってZとはなんであったかと。そして、衝撃のラストシーン(笑)を迎え、深いため息をもらすのだ。オチがついてしまうんだなあ、と。私にとっての青春=Zは、もっとざらついたものだったはずだ。いい思い出なんかにされてたまるか。
★★ (2点)


e0076213_18364316.gif 全体を通して良くできたダイジェスト版になってしまった感は否めない。予定調和なラストにはあの90年代的なチープさが絡み合い死に結びつき、それでもなお生きなければならない、と宣告されるTV版の息苦しさは感じられない。個人的にはキリマンジャロとダカール演説がカットされたのが痛いと思った。かと言って∀ガンダムのような世界名作劇場的絵作りでもなく、キンゲのようなお祭り気分でもなく、イマイチ褒めようがない。オヤジ慰撫だ、の一言で切り捨てたくもなるが、まあ、Ζ的な屈託って時代的にはそぐわないわけで、それを踏まえた上で、無理に押しつけずフツーにいい話にしたのは御大の良心かな、と好意的に考えることにします(笑)。
★★★★★ (5点)


e0076213_1837375.gif こんな安易な救済と自己正当化に満ちた映画も珍しい。TV版ではてんこ盛りにされていたアイロニズムがとことん脱臭され、かわりに安易なロマンティシズムに落ち着きました、めでたしめでたし……ってバカじゃないの? これは辛くないカレーであり、溶けたアイスクリームのようなもの。これが仮に90年代後半の作品だったらまだエヴァ=オウム気分克服映画として、賞味期限は短いが面白いパフォーマンスにはなっただろう。しかし2006年の今、巷に溢れているのはむしろ本作に象徴される安易な自己肯定と思考停止なのだ。「戦闘と議論」だけで映画をつくる富野マジックも今回は完全に失敗していて単に「観づらい&わからないフィルム」になっている。この映画版については後日徹底的に論じる用意があるのでお楽しみに。
★★★ (3点)
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by wakusei2ndnews | 2006-04-03 18:37 | movie