あの「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」シリーズの最新作はなんと100分の長編! 映画並みの長尺でIG若手スタッフが挑んだ「SSS」を徹底レビューしました! 押井監督の「攻殻機動隊」って、絵はきれいですけれどお話がなんだか難しくてとっときにくいところがありますよね。その点、この 「STAND ALONE COMPLEX」シリーズは、映画よりはずっとわかりやすいし、それになんだか出てくるキャラクターが人間っぽくて安心して見れます。お話はハードで考えさせられるものが多くて、このスペシャルも、今の安倍政権の右翼っぽいところとかについて、真剣に取り組まなきゃいけないのかなあ、って思いました。みんなこのアニメを見て、選挙のときは本当にいい政治家を選んでほしいですね! 最後は、素子とバトーがちゃんと再会できてよかったです。 (9点) ★★★★★ ★★★★ 前作『2nd GiG』はどうも煮え切らないというか、『攻殻』の嫌らしい部分ばかりが目に付いていまひとつだったが、今回は秀作と言っていい。序盤から中盤にかけて密度の高い脚本でナルシズムの払拭に成功している。特に成長したトグサとやさぐれたバトーの関係の機微は秀逸。ネット社会への批評性も(一作目には及ばないものの)かなりイイところを突いている。しかし、トグサが主人公の間はビンビンに感じられていた緊張感が、素子が合流した途端に緩むのは気になるところ。草薙・茅葺といった女ボスに去勢されたマッチョ達という構図は、原作の戦闘美少女的な要素を忠実に継承しており、今になって押井攻殻の射程の深さを浮き彫りにしているような気がしないでもない。 (7点) ★★★★★ ★★ タチコマ達レギュラーメカよりタイアップの日産製未来コンセプトカーが目立ってたと感じたのは気のせいでしょうか。内容は2時間弱でうまい事まとまっていた…と言いたいのですが、クライマックスのアクションシーン以降の「いかにも現代の世相を反映しました!」な政権批判っぽい演説が退屈でした。なにもそこだけ全部台詞にしなくたって…。今思うと本拠地が都庁っぽいし…。でも逆に言うと、そこまでは、そこまでは非常にすばらしかったです。まあそれらもラストの素子さんの半ケツっぷりに比べたら些細な事なんですけど。ハイレグならまだしも、なんですかアレは。広大なのはネットじゃないですよ。ほんとに。 (6点) ★★★★★ ★ 一生懸命勉強して退屈させない脚本を書いているのは認めるけど、ハッキリ言ってスタッフの問題意識と理解は社会派中学生レベル。このレベルのメッセージなら間違いなく入れないほうがいい(笑)。老人団体の動機も詰めが甘いのだが、特にラストに安倍シンゾーソックリの政治家が出てきて批判されるくだりは「陳腐ここに極まれり」といった感じ。いや、別に安倍もネオリベも嫌いだけど、さすがにこういうクサしで何かを考えた気になるのはバカだし、何より作品にとってプラスにならない(むしろ足を引っ張っている)。無駄に背伸びして高尚なテーマに手を出しているところが目立つ作品だが、全体的には佳作。高密度のアクションと謎解きを堪能する分にはオススメです。 (5点) ★★★★★
by wakusei2ndnews
| 2006-11-17 00:37
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